Monday, June 09, 2014

帯広は良いね

帯広メガストーンに、toiletとloreのスプリットレコ発にお呼ばれして行ってまいりました。
この2バンドにリアルショックスマター、A quiet eveningっていう名前はここ1〜2年で随分と意識するようになったなあと思います。地元のバンド達がそれぞれ動きあってぶつかり合って高め合う、そんな活動の集合が、今帯広では起きているんだなあと、それを目の当たりに、やはり本当に起きているんだと実感できたことが、最大の収穫でした。

地方のバンドには中央のバンドに対する羨望や嫉妬があり、層の薄さや、自分の好きなものを共有できる人の少なさがあり、そうなると、地方ならではのやり方を探るしか、自己を正当化する道がないのです。自分が間違っていないと確認し、慰めるにはそれしかない。だから、時にそれはイビツな様相を呈するものです。地方ならではの良さ、なんてことを口にするのは得てして中央の人達です。現地の人にとっては、やっぱり悔し紛れの負け惜しみなんだよなあ、ある部分においては。足りないものは補えないから、足らそうとするよりも、器のランクを下げるしかない。じゃあ、その器を作るに当たって、地元の土を使ってみるか、とか。妥協にはならないように殊更注意を払いながら、プライドと折り合いを付けながら。

それでも帯広の人達は、そういうことに意識をフォーカスしてんだかしてないんだかは別としてとにかく自発的に楽しんでいた、楽しくあろうとしていた。そこが、健全だなあと思いました。

あざっしたー